こんにちは。メンズ美容・身だしなみ特化ブログ、運営者の「K」です。
身だしなみとしてBBクリームに興味はあるけれど、メンズのbbクリームを使って会社や学校でバレないか不安を感じていませんか。いかにも化粧をしていますという不自然な見た目になるのは絶対に避けたいですよね。実は、誰でも簡単にできる正しい塗り方や、素肌のように見せる薄塗りのテクニック、そして自分の肌に溶け込む自然な色の選び方さえ押さえれば、周囲に気づかれることなく清潔感だけをアップさせることが可能です。
- 肌の色や質感を分析して自分に最適な一本を選ぶための具体的な基準
- プロも実践している水スポンジを使った究極にバレにくい塗布テクニック
- 時間が経ってもテカリやヨレなどの崩れを防ぐための事前のスキンケア
- 青髭やニキビ跡などの悩みを自然にカバーするための色の組み合わせ
メンズBBクリームがバレないための選び方と科学
なぜメイクがバレてしまうのか、その原因は「違和感」にあります。まずは、その違和感がどこから来るのかを理解し、自分の肌に科学的にマッチするアイテムを選ぶことが、バレないための第一歩です。
自然な仕上がりを阻害する要因
そもそも、なぜBBクリームを塗ると「塗ってます感」が出てしまうのでしょうか。鏡で見たときは完璧だと思っても、自然光の下や他人の目から見ると違和感がある。この現象には、実は明確な理由があります。私の経験上、その最大の原因は「質感」と「色」の物理的な不一致にあります。
まず「質感」についてですが、私たち男性の肌は女性に比べてキメが粗く、毛穴が大きい傾向があります。本来、人間の肌というのは完全なツルツルの面ではなく、皮溝(ひこう)と皮丘(ひきゅう)という微細な凹凸があり、それが光を複雑に乱反射させることで「肌らしい質感」を生み出しています。
しかし、カバー力を求めすぎて粘度の高いBBクリームを厚く塗りすぎるとどうなるでしょうか。クリームが凹凸をパテのように埋め尽くし、肌表面が人工的なプラスチックのような平滑面になってしまいます。これを「マスキング効果」と呼んだりしますが、要は光の反射が均一になりすぎて、皮膚特有の奥行きや透明感が消失してしまうのです。これが、いわゆる「能面のような印象」や「塗ってる感」の正体です。
さらに、時間が経つと「皮脂」の問題が出てきます。分泌された皮脂とクリームの油分が混ざり合うと、乳化バランスが崩れて「ケーキング」と呼ばれる現象が起きます。これはメイク膜がドロドロに溶けて肌から浮き上がってくる状態で、浮いた膜が光を乱反射させるため、周囲の素肌との質感の差が際立ち、一発でバレる原因となります。特に小鼻の周りなどに白い点々として現れる「毛穴落ち」は、男性が最も警戒すべきバレのサインと言えるでしょう。
首の色に合わせる自然な選び方
次に「色」の問題です。色選びで失敗しないための絶対的なルール、それは「顔の色ではなく、首の色に合わせる」ことです。これは声を大にして言いたいのですが、多くの男性はここで躓いています。
私たちにはどうしても「肌を明るく綺麗に見せたい」「健康的に見せたい」という願望があるため、無意識のうちに自分の肌トーンよりもワントーン、あるいはツートーン明るい色を選んでしまいがちです。ドラッグストアのテスターで手の甲に塗って「あ、綺麗になった」と思って購入するパターンが一番危険です。
なぜなら、顔の皮膚はケアをしていて明るくても、首の皮膚は日焼けをしていて少し暗いことが多いからです。顔の色に合わせて明るいBBクリームを塗ると、あごのライン(フェイスライン)を境にして、劇的な色の断絶が発生します。顔は白っぽいベージュなのに、首は健康的なオークル。このコントラストが生まれた瞬間、まるで仮面を被っているかのような不自然さが強調され、周囲に「あ、何か塗ってるな」と確信させてしまいます。
色選びの具体的な基準
- 色白(Fair Skin)の方:
「ライトベージュ」や「ピンクオークル」などが候補になりますが、決して「白くする」ことを目的にしないでください。自身の首の色と並べてみて、同じか、むしろごくわずかに暗めを選ぶくらいの慎重さが必要です。シミや血管が透けやすい肌質なので、カバー力とのバランスも重要です。 - 標準(Medium Skin)の方:
多くの日本人男性がここに該当します。「ナチュラルオークル」や「ミディアムベージュ」といった中間色が失敗しません。黄色みが強すぎず、赤みも抑えられたバランスの良い色が、最も自然に馴染みます。 - 色黒(Dark Skin)の方:
日焼け肌の方は「ダークベージュ」や「ブロンズ」を選びましょう。ここでトーンアップを狙うとグレーに浮いて見えてしまいます。目的は肌を明るくすることではなく、日焼けによる色ムラを均一にする(Color Uniformity)ことだと割り切りましょう。
特にこだわりがなければ、日本人の男性の肌色に合わせて徹底的に調整されている「NULL」のようなブランドの標準色から試すと、失敗が少ないかなと思います。海外ブランドのものは色味が極端だったりするので、初心者は国産のメンズ専用ブランドから入るのが無難です。
肌質に合う成分で自然に見せる
色と同じくらい重要なのが、自分の「肌質」に合ったベース(基剤)を選ぶことです。肌質に合わないものを使うと、塗った直後は良くても、数時間後に汚く崩れてバレる原因になります。
ここで衝撃的な事実をお伝えしなければなりません。実は男性の皮脂量は、女性と比べて圧倒的に多いのです。研究データによると、男性の皮脂量は女性の約3倍にも達すると言われています(出典:ポーラ化成工業『男性の肌を徹底調査』)。つまり、女性用のファンデーションやBBクリームをそのまま流用すると、油分過多でドロドロに崩れる可能性が極めて高いということです。
脂性肌(オイリースキン)の方へのアプローチ
テカリやすく、夕方になると顔がギトギトしてしまう方は、「皮脂吸着パウダー」が含まれている製品を選んでください。成分表示に「シリカ」「マイカ」「タルク」などが上位に来ているものが狙い目です。これらはスポンジのように過剰な皮脂を吸い取り、光の反射を抑えるマットな仕上がりを提供してくれます。「ベジボーイ」や「テックスメックス」などのブランドは、このあたりが強化されています。
乾燥肌(ドライスキン)の方へのアプローチ
逆に、冬場に粉を吹いたり、洗顔後につっぱる感じがある方は、保湿成分重視です。「セラミド」「ヒアルロン酸」「スクワラン」といった高保湿成分が含まれているかチェックしましょう。乾燥した肌にマットなBBクリームを塗ると、水分を奪われてひび割れ(クラック)のような状態になり、小じわに入り込んで非常に目立ちます。スキンケアクリームの延長で使えるような、伸びの良いテクスチャーのものを選んでください。
混合肌の方へのアドバイス
Tゾーン(おでこ・鼻)はテカるのに、Uゾーン(頬・あご)は乾燥するという混合肌の方は、最も扱いが難しいタイプです。基本は保湿系のBBクリームを選びつつ、テカりやすいおでこや鼻だけ極限まで薄く塗るか、最後にその部分だけフェイスパウダーで抑える「部分使い分け」が最強のソリューションになります。
青髭を自然に隠す色の法則
男性特有の悩みである「青髭」。これを隠そうとして、肌色のBBクリームを何度も何度も重ね塗りしていませんか?実はそれ、完全に逆効果なんです。青髭の上にベージュを厚く重ねれば重ねるほど、色が混ざって濁り、不健康でゾンビのような「灰色(グレー)」に見えてしまいます。
ここで役立つのが、美術の授業で習ったかもしれない「補色(反対色)」の理論です。色相環を思い浮かべてください。青色のちょうど反対側に位置する色は「オレンジ」です。
青髭が透けて見えるというのは、皮膚の下にある毛根の黒色が、光の散乱によって青っぽく見えている現象です。この青みを打ち消すには、ベージュではなくオレンジが必要です。オレンジ系の成分が含まれたBBクリーム(少し赤みがかった色)を選ぶか、あるいはBBクリームを塗る前に、オレンジ色のコンシーラーを髭の濃い部分だけに薄く仕込んでおくのです。
ミルフィーユ塗りで鉄壁の守りを
これを私は「カラーコレクティング」と呼んでいますが、オレンジで青みを中和し、その上から自分の肌色のBBクリームを薄く重ねる。この二層構造(ミルフィーユ状)にすることで、驚くほど自然に、かつ厚塗り感なく青髭を消し去ることができます。厚さで隠すのではなく、色で打ち消すという発想の転換を持ってください。これが「バレない」ための上級テクニックです。
自然なツヤを出す製品の比較
私がこれまでに実際に試したり、成分をリサーチしたりした中で、特に「バレにくさ」と「自然な仕上がり」に定評のある主な製品を比較してみました。それぞれの特性を理解して、自分の目的に合ったものを選んでください。
| 製品名 | 特徴・バレないポイント | おすすめの肌質・悩み |
|---|---|---|
| NULL BBクリーム | カバー力が非常に高く、色が濃いめの設計。青髭やニキビ跡をしっかり隠したいが、白浮きは絶対にしたくない人に最適。マット寄りな仕上がり。 | 標準~色黒肌 青髭・ニキビ跡 脂性肌寄り |
| NULL ナチュラルカバー | 上記製品よりも薄づきで、素肌感を重視したモデル。自然なツヤが出るため、肌が元々綺麗な人のように見せることができる。 | 色白~標準肌 乾燥肌・初心者 バレたくない最優先 |
| LIPPS BOY フェイスジェル | クリームではなくジェル状なので、伸びが抜群に良く、テクニックいらずでムラになりにくい。スキンケア感覚で使える軽さが魅力。 | 全肌質 クリームの重さが苦手 ナチュラル派 |
| UNO フェイスカラークリエイター | 白いクリームの中にカラーカプセルが入っており、塗ると色が変化して肌に馴染む技術を採用。ドラッグストアで手軽に買えるのも強み。 | 標準肌 手軽に始めたい人 色選びに迷う人 |
※成分や価格について
製品の仕様は変更されることがあります。また、人によって発色は微妙に異なりますので、可能であれば店頭のテスターやサンプルで、必ず首の色と合わせて確認することをおすすめします。
メンズBBクリームがバレない塗り方の全手順
最適なBBクリームを手に入れたとしても、塗り方を間違えれば全てが台無しです。道具が良くても使い手が未熟なら結果は出ません。ここでは、プロのメイクアップアーティストも実践している、究極に自然な「薄塗り」テクニックを、初心者にもわかりやすく全手順解説します。
厚塗りを避ける基本の塗り方
まず大前提として、洗顔していきなりBBクリームを塗り始めないでください。それは失敗への特急券です。BBクリームを塗る前の肌状態、すなわち「キャンバス」の状態が仕上がりの8割を決めると言っても過言ではありません。
洗顔をして、化粧水と乳液でしっかりと保湿をします。ここからが重要です。保湿をした直後の肌は、水分と油分が表面に残ってベタついています。この状態で油分を含むBBクリームを塗ると、油分過多で滑ってしまい、ムラやヨレの原因になります。必ず1~2分待って、スキンケアを肌に馴染ませる時間を作ってください。
忙しい朝にそんな時間はない!という方は、ティッシュを1枚顔に乗せ、手で軽く押さえて余分な油分を吸い取る「ティッシュオフ」を行ってください。肌が少しひんやりとして、モチっとした状態になれば準備完了です。
適量は「パール粒大」が絶対基準
そして、チューブから出す量は「パール粒大(直径8mm~1cm程度)」が絶対的な基準です。多くの男性は、不安からかこれ以上の量を出してしまいがちですが、それが「厚塗り」の元凶です。「えっ、こんなに少なくていいの?」と思うくらいの量で十分足ります。足りなければ後で足せますが、塗りすぎたものを自然に取り除くのは至難の業ですから。
5点置きで叶える均一な薄塗り
手の甲に出したBBクリームを、指で取っていきなり頬にベタッと塗るのはNGです。最初に置いた場所にクリームが集中し、そこだけ厚塗りになってしまうからです。均一な薄膜を作るために、「5点置き」メソッドを実践しましょう。
- おでこ
- 両頬(ここは面積が広いので少し多めに)
- 鼻(皮脂が多いので少なめに)
- あご(よく動くので少なめに)
この配置には明確な戦略があります。顔の中で面積の広い「頬」にはある程度の量を乗せてカバーしつつ、皮脂崩れを起こしやすい「鼻(Tゾーン)」や、会話などで常に皮膚が動く「あご」には、崩れ防止のために極力薄く乗せたいのです。この「不均等な配分」こそが、時間が経っても崩れにくく、かつ自然な立体感を生む秘訣です。手の甲で量を調整しながら、スタンプを押すようにポンポンと置いていきましょう。
水スポンジを使った薄塗り技術
ここが今回、私が最も伝えたい、そして最も効果を実感している裏技です。指だけで塗るよりも格段にバレにくく、プロ級の仕上がりになるのが、「水ありスポンジ」を使ったテクニックです。
100円ショップやドラッグストアで売っている、水で膨らむタイプのメイク用スポンジを用意してください。これを水でたっぷりと濡らし、これ以上出ないというくらい固く絞ります。表面は湿っていてひんやりしているけれど、水滴は絶対に垂れてこない、という状態を作ります。
水ありスポンジでのハイドロ・アプリケーション手順
- 5点置きしたクリームを、まずは指の腹を使って、顔の内側から外側へ向かってある程度ざっくりと伸ばします。この段階ではまだムラがあっても構いません。
- ここで湿ったスポンジの登場です。伸ばしたクリームの上から、肌に対して垂直にトントンと優しく叩き込む(パッティング)ように馴染ませていきます。
- 決して横に擦らないでください。擦るとクリームが剥げてしまいます。スタンプを押すように、リズミカルに叩き込んでいきます。
この方法の何が凄いかと言うと、スポンジが肌に余分に乗っているクリームを吸い取ってくれるため、物理的に「厚塗り」ができなくなるのです。さらに、スポンジに含まれる微量な水分が肌に潤いを与えながら密着させるため、クリームが毛穴やキメの凹凸に極薄く均一にフィットします。仕上がりを鏡で見ると、素肌が透けて見えるような透明感に驚くはずです。「塗っている」のではなく「肌の一部になっている」感覚をぜひ体験してください。
境界線をぼかす塗り方のコツ
メイクがバレる瞬間というのは、実は肌そのものを見られた時ではなく、「塗っている場所」と「塗っていない場所」の境目(デマケーション・ライン)が見えた時であることが多いです。特にフェイスライン(あごの骨のあたり)の処理は、生死を分けると言っても過言ではありません。
塗り広げる際は、常に「顔の中心から外側に向かって」指やスポンジを動かします。そして、中心部はしっかりカバーしても、外側に行くにつれて徐々に薄くなるようなグラデーションを意識します。あごの骨(フェイスライン)の部分には、新たにクリームを足してはいけません。スポンジに残ったわずかな残骸(残りかす)でぼかす程度で十分です。
首へのフェードアウト技術
仕上げに、スポンジのクリームがついていない綺麗な面を使って、あご下から首に向かって、境界線を数回優しく撫で下ろしてください。これにより、顔のファンデーションの色と首の素肌の色がシームレスに混ざり合い、境界線が完全に消失します。この「ぼかし」の工程があるかないかで、自然さは天と地ほどの差が出ます。どんなに急いでいても、ここだけは省略しないでください。
崩れを防ぐ薄塗りの直し方
どんなに上手に塗っても、人間ですから汗もかけば皮脂も出ます。夕方になって「ちょっとテカってきたな」「ヨレてきたな」と感じることもあるでしょう。そんな時、絶対にやってはいけないのが「ハンカチやタオルでゴシゴシ擦る」ことです。これをやるとメイクが剥げ落ち、その周りがムラになって、修復不可能なほど汚くバレてしまいます。
汗やテカリが気になったら、ティッシュを1枚取り出し、テカリの気になる部分に優しく押し当てて(プレス)ください。決して横には動かさず、垂直に押さえて水分と油分だけを吸い取ります。あぶらとり紙を使っても良いですが、取りすぎると乾燥して逆に皮脂が出ることもあるので、ティッシュくらいが丁度いいです。
指プレスで再融合させる
もし、小鼻の横などでメイクがヨレて溜まってしまっていたら、綺麗な指の腹を使って、トントンと優しく叩き直してください。これを「指プレス」と言います。指の体温で固まった油分が溶け、再び肌に馴染んでくれます。薄塗りを徹底していれば、汚く崩れること自体が少なくなりますが、このリカバリー方法を知っているだけで、日中の安心感が違います。
メンズBBクリームでバレない清潔感を作る
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。BBクリームは、決して「女々しい化粧」でもなければ、「自分を偽るための仮面」でもありません。ニキビ跡や青髭、クマといったネガティブな要素を補正し、あなたの本来持っているポテンシャルを最大限に引き出すための、現代のビジネスマンにとっての「最強の身だしなみツール」です。
重要なのは「隠すこと」ではなく「整えること」。自分の肌色(特に首の色)を正しく理解し、スキンケアで土台を整え、水スポンジを使って極薄のレイヤーを作る。この論理的な工程さえ守れば、至近距離で見られても「肌が綺麗な人だな」という好印象しか残らないはずです。
魔法のような「塗るだけで誰でもバレないクリーム」はこの世に存在しません。しかし、今回ご紹介したような、科学的根拠に基づいた「選び方」と、物理的特性を理解した「塗布技術」を組み合わせることで、魔法のような結果を生み出すことは可能です。ぜひ、明日からのルーティンに取り入れ、自信に満ちた表情で一日を過ごしてください。
※本記事の情報は、一般的な皮膚科学や色彩理論、および筆者の経験に基づくものですが、肌質やアレルギー反応には個人差があります。初めて使用する製品はパッチテストを行い、肌に異常を感じた場合は直ちに使用を中止し、専門医にご相談ください。


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